儚い君と恋をする。
「な…なんでついてくるのっ!」
「なんでって言われても、俺も行くとこねぇし困ってんだよー。他の奴には話通じねぇし」
彼は、不貞腐れたようにそっぽを向きながら答えた。
結局、追い払うこともできず彼を私の部屋に招き入れることになった。
気まずそうに私の部屋であぐらをかく彼を私はベッドの端から見つめる。
彼は、自分の手のひらを見つめたあとボソッと私に尋ねてきた。
「…なぁ、俺ってやっぱ死んだんかな?」
少しだけ声が震える彼。
「……幽霊ってことは、たぶん…そうなんじゃないかな…」
幽霊に同情なんてしちゃいけないと私は冷静な態度で答える。
すると、寂しそうな顔をした彼は
「…はぁ…やっぱそーなんかなぁ?何も思い出せねぇんだよなぁ…
気がついたら、あそこにいた。」
そんな彼を見て胸がズキッと痛む。
だから…嫌だったんだ幽霊と関わるなんて。