儚い君と恋をする。
私は嬉しさで、私の涙を拭ってくれたれいくんの左手を、両手でぎゅっと大事に大事に包み込んだ。
私の両手の中で、れいくんの肌の感触がしっかりと伝わる。
私だけの特別な左手だっ!
れいくんは両手を包み込む私を見て、目を丸くさせて固まった。
そして耳の辺りまで真っ赤になると、バツが悪そうにそっぽを向いてしまったけど、赤い耳は隠せてなくてクスッと笑う。
「いつまで握ってんだよ…離せっての」
「ふふっ!れいくん照れてるっ!!」
「あ?生意気っ!照れてねぇよ」
不貞腐れたように言い返すれいくんに、私は今まで感じたことのない愛おしさを感じた。