儚い君と恋をする。
夏休みに入って数日。
私の部屋では、いつもと変わらずれいくんと過ごすのんびりとした時間が流れていた。
だけど私の心の中は、いつもと全然違っていた。
「なぁー、なな。この漫画の続きってどこあんの?」
床に寝転がって漫画を読んでいるれいくんが、ふと顔を上げて私を見る。
れいくんの綺麗な目と視線がぶつかった瞬間、私の心臓はドキドキと音を立て出す。
夏休み前のあの日の放課後…私は気づいてしまった。
大切な友達だったれいくんが、いつの間にか私の中で大好きな男の子に変わったことに。