儚い君と恋をする。

言われるがままに、ゆっくりと目を閉じる。

視界が暗くなった瞬間に、私の唇にそっと触れる温かな何か。


目を見開くと…キラキラと輝く黒のブレスレットが揺れていて私の唇には、れいくんの左手の親指が私の唇をそっとなぞっていて…その上かられいくんが静かに唇を重ねた。


触れ合うことの出来ない、私たちの他の人とは違う不思議なキスだけど、れいくんの気持ちと切ないほどの温もりが私には唇から伝わってきた。


「目ぇ、あけるとか…色気ねぇーな…」


そんなれいくんの愛おしそうな声が、花火が夜空に弾ける音と一緒に聞こえてきた。


私たちを世界が祝福してくれてるようなそんな夜だった。
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