儚い君と恋をする。

あの後も…何度も何度も「愛してる」と囁いてくれたれいくんは私の手を優しく強く握りしめてくれて、いつのまにか安心した私は眠りに落ちてしまった。


──それが、れいくんと私の最後の夜になるとは、思いもしなかった。








目覚まし時計の音が部屋に響き、私は眠たい目を擦り目を覚ました。

うっすらと目を開く私は、いつも隣にいるれいくんの場所に目をやった。


だけど、そこにはれいくんはいなかった。
いつもなら私が起きると「なな、おはよ」と笑う大好きな彼がいるはずなのに、そこには何もなかった。


「…れいくん……?」

< 53 / 86 >

この作品をシェア

pagetop