儚い君と恋をする。
あの後も…何度も何度も「愛してる」と囁いてくれたれいくんは私の手を優しく強く握りしめてくれて、いつのまにか安心した私は眠りに落ちてしまった。
──それが、れいくんと私の最後の夜になるとは、思いもしなかった。
目覚まし時計の音が部屋に響き、私は眠たい目を擦り目を覚ました。
うっすらと目を開く私は、いつも隣にいるれいくんの場所に目をやった。
だけど、そこにはれいくんはいなかった。
いつもなら私が起きると「なな、おはよ」と笑う大好きな彼がいるはずなのに、そこには何もなかった。
「…れいくん……?」