儚い君と恋をする。

EP5:さよなら世界一愛愛しい君。

れいくんside


──別に最初から、ななに興味があったわけじゃねぇ。

ただ、俺のことが見えて話せるやつが、この世界中でこいつしかいなかった。

ただそれだけの出会いだった。


死んでしまったのかわかんねぇけど、自分が誰なのかすらわからない俺はいつの間にかいたあの河原でぼんやりとポツンと佇んでいた。


俺を見ている視線に振り向くとそこには俺と同じようにぼんやりとする女と目が合った。


俺を見えて話せる唯一の存在、それがななだった。


退屈だった俺は、学校についていくようになってからは、毎日が面白かった。
学校がって言うよりは、ななといることが面白かったんだと思う。


表情がいつもコロコロ変わって飽きない女だった。


意地悪すればすぐ反応して怒るけど、 明るく一生懸命で、俺といるななはいつも楽しそうに笑っていた。


俺の前でだけ照れる顔とかそんな、ななの事を一人の女として、好きになるのはそう時間はかからなかった。

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