儚い君と恋をする。
お前をおいていくのが、こんなに辛い。
俺がいなくなっまたあと、またいじめられんじゃねぇぞ…。
もっとお前と一緒にいたかった。もっとお前と色んなところに行って、もっとお前を撫でてやって、ずっとその小さくて可愛い手を握りあっていたかった。
最後に消えそうな左手で頭を撫でてやると、ななから貰った黒いブレスレットが目に付いた。
「……あ」
何も持っていけない俺だけど、ななからもらったこの不思議なブレスレットだけは俺と一緒に透けだす。
俺と一緒についてきてくれるみたいだ。
俺の手首に張り付いて離れないその黒いブレスレットは、なながぴったりとくっついてるみたいで……
俺は可笑しくなってフッと声を出して笑っちまった。