儚い君と恋をする。
「……なんだこれ…」
お袋に尋ねると、ずっとついてた気がするけど…と言われたが身に覚えがない。
「…こんなのつけてたか?……俺の趣味じゃねぇーんだけど…」
趣味じゃなかった俺は右手でその黒いブレスレットを外そうと引っ張った、その瞬間だった。
ドクン…!!!
胸の奥が激しく締め付けられた…。
「…うっ…なんだこれ…」
息が詰まるほどの胸の痛みに、外そうと思っていた手がとまる。
頭の中で「外してはダメだ」と、必死に引き止められてるような、そして俺自信が外す事に強い拒絶感を示す。
外したら何か大切なものを失うような…二度と取り戻せないような…そんな意味のわかんねぇ不思議な感覚が俺を襲う。