儚い君と恋をする。

EP7:君の名前を教えて。

菜々side


れいくんが私の目の前からいなくなって数ヶ月がたった。


季節は夏から秋へと変わり、肌寒い風が吹くようになっていた。


私の心は今も、あの夏に置いてきぼりのままだった。


部屋に残された、れいくんとのたくさんの思い出と最後のれいくんからの写真の裏に書かれた手紙。

どれもこれも、見る度に私の胸を締め付ける。


私は寂しくて彼に会いたくなると、相変わらずあの河原に一人で足を運んでは、川をぼんやり眺めながら涙を流す日々が続いている。


もう一度でいいから…れいくんに会いたい




──そんな願いを込め続ける、ある日の放課後。


願いは叶うが……現実はとても残酷だった。




街の中をトボトボと歩いていた私は信じられない光景を目にして、その場で固まってしまった。
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