続・各駅停車のラブソング~只今絶賛、片思い中。~
第14駅:特等席のプライベート・モード
「あー、やっと『蓮』じゃなくて『蓮くん』に戻れた……」
我が家のリビングのソファに倒れ込み、私の膝にゴロゴロと頭を乗せてくる男――。
今をときめく超人気メンズモデルの、一ノ瀬 蓮。
雑誌の表紙を飾れば即完売、街を歩けば悲鳴が上がる、今世界で一番輝いている男の子だ。
……だけど、私の前ではただの「甘えん坊な幼馴染」になる。
「ちょっと蓮、重い。テレビのニュースで、今日のランウェイ最高だったって言われてたよ」
「そんなのどうでもいい。それより、一週間も美羽(みう)に会えなくて死にそうだった」
蓮は私の腰をぎゅっと抱きしめ、服に顔を埋めてすりすりと擦り寄ってくる。その姿は、大型犬そのものだ。
私はずっと、蓮のことが好き。だけど、彼はもう遠い世界の住人。
だからこの気持ちは、絶対に隠し通さなきゃいけない「各駅停車の片思い」のはずだった。
なのに、蓮の溺愛っぷりは日を追うごとにエスカレートしていく。
「美羽、他の男と喋りすぎ。さっき駅前でクラスの奴といたでしょ」
「えっ、ただの道案内だよ?」
「ダメ。美羽の特等席は俺の隣だけ。……ねえ、早く俺のこと『男』として見てよ」
長い指が私の髪に触れ、そのまま顎をクイッと持ち上げられる。
テレビで見せるクールな「モデルの顔」で、ハッとするほど色気のある視線が私を射抜いた。
世界中が彼に恋をして、彼は私だけに恋を強請る。
私の片思いのレールは、彼の猛烈なバックアップによって、いつの間にかとんでもない方向へ走り出そうとしていた。
我が家のリビングのソファに倒れ込み、私の膝にゴロゴロと頭を乗せてくる男――。
今をときめく超人気メンズモデルの、一ノ瀬 蓮。
雑誌の表紙を飾れば即完売、街を歩けば悲鳴が上がる、今世界で一番輝いている男の子だ。
……だけど、私の前ではただの「甘えん坊な幼馴染」になる。
「ちょっと蓮、重い。テレビのニュースで、今日のランウェイ最高だったって言われてたよ」
「そんなのどうでもいい。それより、一週間も美羽(みう)に会えなくて死にそうだった」
蓮は私の腰をぎゅっと抱きしめ、服に顔を埋めてすりすりと擦り寄ってくる。その姿は、大型犬そのものだ。
私はずっと、蓮のことが好き。だけど、彼はもう遠い世界の住人。
だからこの気持ちは、絶対に隠し通さなきゃいけない「各駅停車の片思い」のはずだった。
なのに、蓮の溺愛っぷりは日を追うごとにエスカレートしていく。
「美羽、他の男と喋りすぎ。さっき駅前でクラスの奴といたでしょ」
「えっ、ただの道案内だよ?」
「ダメ。美羽の特等席は俺の隣だけ。……ねえ、早く俺のこと『男』として見てよ」
長い指が私の髪に触れ、そのまま顎をクイッと持ち上げられる。
テレビで見せるクールな「モデルの顔」で、ハッとするほど色気のある視線が私を射抜いた。
世界中が彼に恋をして、彼は私だけに恋を強請る。
私の片思いのレールは、彼の猛烈なバックアップによって、いつの間にかとんでもない方向へ走り出そうとしていた。