独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
第30話 思考の欠如
〜♫
美咲のスマホが鳴る。
何かいつもと様子の違う彼女はスマホを手に取り、電話に出た。
「……うん。今講義も終わって大学に都といる。あ、来てくれてるの?……うん。わかった、行くね。」
美咲は通話を切ると目の前にいる都へ視線を戻す。
「都、ごめん。優斗が迎えに来てくれてるみたいだからそろそろいくね。」
「ねぇ美咲、あれから数日経つけど……なんか常に優斗くんが美咲のそばにいる気がするんだけど大丈夫?」
「……?なにが?」
「だって、大学ならまだわかるけど外で私とお茶しても優斗くん近くにいるし。なんかおかしいよ。」
「そう……かな?」
「……美咲、もしかして優斗くんに束縛されて」
都の言葉を遮るように美咲のスマホが優斗の到着を告げる。
画面の通知に美咲は荷物を持った。
「大丈夫だよ。優斗優しいから、何も……ないよ」
また来週ね、と都に言うと美咲は離れていく。
都から見ても今の美咲は普通じゃない。
まるで依存しているかように、優斗に頼り切っている。
「にしても、どこにいても駆けつけるなんてちょっと行き過ぎじゃない?」
都のスマホがピコンっと見たことない通知を表示した。
見覚えのない情報に眉を顰める。
「……なにこれ」
[あなたの近くでGPSトラッカーが検出されました。]