独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
第33話 動揺と恐怖
美咲は溢れるほどの愛を受け止めた後、優斗の寝室のベットで体を休めていた。
優斗は汗を流すためシャワーへ向かい、美咲も落ち着いたら浴びる予定。
置きっぱなしにした荷物の中から通知音が鳴り、露わになった肌を隠すように布団を巻いて荷物へと手を伸ばす。
スマホに表示されたメッセージの送り主は母だった。
[1週間って言ってもう過ぎてるけど、大丈夫なの?それだけ連絡ちょうだいね]
あぁ、もう過ぎていたのか。
……気づいていなかった。
あれから優斗の家と大学を行き来するだけの毎日。
移動は常に優斗がいてくれた。
何も考えなくてもいい日々に甘え、浸りきっている。
優斗に言わないと……。
寝室を出るため、床に落ちていた衣服を拾う。
上着を着るとまたスマホから通知音が鳴った。
【矢吹都】
[今日、たまたまドラムの人と出会って!連絡先交換してもらっちゃった!イケメンすぎん?!本当ヤバいんだけど!]
文面でも伝わってくる興奮具合に思わず笑ってしまう。
都、由紀と連絡先交換したんだ。
確かに都は偏見もないし、本人自身の視野が広い。
由紀と相性がいいかもしれない、なんで今まで気づかなかったんだろう。
由紀にも都のことが聞きたくなって連絡先から由紀を探す。
「……あれ?」