独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。

 優斗は美咲を掴み、強引にキスをする。

 そのまま押し倒し彼女の体を愛でていった。

「やめて!優斗!話を——」
「黙って」

 ガリッ——

 食べ物を噛むような強さで美咲の左内太ももに歯を突き立て噛みつく優斗。
 あまりの痛さに美咲は叫び、泣きじゃくった。
 
「いたい!やめて!優斗!痛い!!」
 
 彼の髪の毛を掴んで離そうとするが痛みで腕に力が入らない。
 何分、何秒噛まれていたのかわからない。
 
 彼の口が離れた美咲の肌には優斗の強い歯跡と、それに沿って酷い青痣が残っていた。

「ふっ……うっ……う……」

 痛い、怖い、逃げたい、逃げられない。
 痛みと恐怖で放心状態のまま、その場から動けない。
 途切れ途切れの息と泣き声を出すので精一杯だった。

 肌には噛まれた感触がまだ残っている。


 優斗は美咲に覆い被さった状態でそのまま彼女を見つめていた。
 涙で彼の表情は見えない。
 ゆっくりと彼の手が美咲の中に触れていく。

「痛いよね。大丈夫。……すぐに気持ち良くしてあげるから」
「うっ……やめ……」
 噛まれた痛みとショックで抵抗する体力も残っていない。
 ただひたすら泣いて我慢することしか——できなかった。


 ——ピンポーン


 家のチャイムが鳴る。
 叫び声が外にまで響いていたのか、それを心配した近所の人か。
 優斗も同じことを思ったのか険しい顔でインターホンを見つめる。
 何度もチャイムを鳴らす様子に居留守は通じないと判断した優斗は美咲に呟く。

「静かに、しててね?」
 その言葉に恐怖しか感じず、美咲は頷くしかなかった。

 インターホンを覗く優斗。

「は?」

 訪問者は予想外の人物だったのか驚いて声を漏らしていた。
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