独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
「はあぁぁぁ?!?!」
(今日の今日でそれはどうなの!?)
 翼の予想外の行動に美咲はまず何をするべきか、頭が回らない。
「え、だっていつも……」
 姉の慌てふためく様子に樹は浴室の外であわあわと焦っていた。
 
 弟に文句を言うことではないと気持ちを落ち着かせる美咲。
「っ……樹は悪くない、と、とりあえず出るから!」
「うん……」

 美咲は急いで浴槽を出る。
 シャワーを浴びて水滴の垂れる体を拭いた。


 
 15分後——

 美咲は濡れた髪を簡単に拭き、タオルをそのまま首にかける。
 パジャマを着てスキンケアも済ませ、急いで家の階段を駆け上がり自分の部屋の前に立った。
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