独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。

第13話 愛情≠依存


「ん……」
 ゆっくり目を開けると自分の家ではないリビング。
 ソファーに寝かされた体にはブランケットがかかっていた。
 
「へっ?!」
 家に帰った記憶が、ない。
 今何時……?!
 周りをキョロキョロと見回し、理解する。
 翼の家に梨を届けにいってリビングで待っている間に寝てしまったんだ。
 
「やらかした……」

 親に何も連絡していないことを思い出し、急いでスマホを開く。
 一件、母からメッセージが来ていた。
 
 [翼くんがそのまま寝かせてもいいかって連絡くれたわよ。ちゃんとお礼言いなさいね。あと翼くんと付き合ったなら言ってくれればいいのに]

「な?!」
 母は盛大な勘違いを起こしていた。
 翼が美咲を好きなことは母も知っていたが、なんで付き合っていることになってるのか。
 衝撃に開いた口が塞がらずにいると床の方から何か音が聞こえた。

「……美咲、起きた?」
「翼?!床で寝たの?!」
「美咲をここで1人にするのもあれだし、俺の部屋のベッドに寝かせてもよかったけど……俺が危険だし……」
 翼なりに考えてリビングのソファーと床に落ち着いたようだった。
「ありがとう……ところで、うちの母になんか言った?なんか私と翼が付き合ってるって勘違いしてるんだけど!」
「え?俺は美咲寝ちゃって、そのまま寝かせていいですか?って聞いただけだけど」
「じゃあなんで……」
 何で変な勘違いを起こしているのか、一生懸命考える。
 もしかして。

(私と翼が()()()()()()したと勘違いしてるの?!)

 恋愛ドラマが大好きな母は何でも恋愛イベントに直結させるところがあった。
 だからって自分の娘にまでそれが適用されるなんて。
「実の娘にどういう妄想押し付けてるのよ!」
 思わず叫んだ。
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