独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
 *


「あ!あのシュシュ可愛い〜」
「ん?」

 楽器屋で弦を買い終え、2人は商業施設の地下にある雑貨屋にいた。
 女性向けアクセサリーショップは男性の優斗にとって入りづらいところなのに、彼は文句をいうこともなく興味津々でアクセサリーを眺めていた。
 
「これ、美咲好きそう」
 
 そう言って見せてきたのはハートのチャームがついたネックレス。
「可愛い!あ〜これ、ペアもできるんだね」
 飾られた棚には【カップルでも!】と大きく書かれていた。
 
「へぇ……」

「あ、あっちのも可愛い〜」
 可愛いアクセサリーに目移りしていた美咲は優斗がネックレスを見つめ続けていたことに気付かなかった。
 アクセサリーを見終わると「休憩しよう」と優斗が提案してくれる。
 
 
 トイレの出入り口前にソファーを見つけ、2人で座った。
「ちょっとお手洗い行ってくるね」
「うん」
 
 美咲は優斗を残してトイレに入っていく。

 用を終え、洗面台で手を洗う。
 パウダールームに移動してメイクを直し、外に出た。

「あれ、優斗……?」
 彼がいたはずのソファーには誰も座っていなかった。
 トイレに行ったのかなと思い、一旦誰も座っていなかったソファーに腰を下ろす。
 そのままそこで優斗を待った。
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