独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
誰がどう見ても した と思われても仕方のないその印は、美咲の首筋から胸元、腹部、太ももにかけてまで強く翼の存在を示す。
「っ……」
独占欲を押しつけ終えた翼は顔を美咲の体から離して彼女を見つめた。
必死に翼からの愛に耐えていた彼女は息も荒く、顔は赤い。
服は翼のせいで乱れてしまい、恥ずかしさで目も開けられなかった。
その姿に翼は理性が壊れそうになって美咲の上から離れる。
すぐに我に帰り、自分の行動を振り返って動揺した。
「っ……俺はまた……」
また やってしまった。
自分の欲を美咲に押し付けて、彼女を独占欲に汚してしまった。
印を刻んだことで得た幸福感とやってしまったことの罪悪感で感情が入り乱れる。
美咲はベッドから体を起こして服の乱れを隠す。
俯いたまま、翼に言った。
「……ネックレスは優斗からもらった、たまたま見つけて私にプレゼントしてくれただけ。それだけだと思ってた。まさかお揃いで付けてるなんて知らなかったの」
ポツリと小さい声で美咲は話す。
「だから付き合ってない。私は……翼が好きだったから。」
美咲の言葉に目を見開く翼。
そのまま彼女は続けた。
「だから、わかって欲しくてこの前も言ったのに。……翼にはなかなか伝わらないね」
美咲の瞳には涙が溢れ、頬を濡らす。
「もう、無理だよ……」
「話も聞いてくれないのに、どうやって一緒になれるの?!」
美咲は叫んだ。
身体中の印を抱えながら。
彼女はベッドを降りて荷物を取る、翼に何も言うことなく彼の印を体につけたまま部屋を1人で出ていった。