独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
 *


「そろそろ寝ようか」
 優斗は立ち上がり、美咲に言った。

「うん。あ、私はソファーでいいよ!泊まらせてもらう側だし」
「俺がソファーで寝るから、美咲はベッド。」
「いや、それは流石に……」
「俺が床で寝るのとソファーで寝るの、どっちがいい?できれば俺は床よりはソファーがいいなと思うんだけど。」

 選択肢のない二択を出され、口をパカパカと開けたまま、結局「ソファーで……」としか言えなかった。

 リビングの横にあった扉へ案内される美咲。
 部屋にはシングルベッドとデスク、クローゼットがあった。
「ベッド、シーツ変えたばかりだから大丈夫だと思う。好きに使って。俺はリビングにいるから何かあったら声かけて」
「本当にありがとう優斗」
「……おやすみ美咲」
 愛おしそうに微笑む優斗を美咲は真っ直ぐ見ることができず、「……おやすみ優斗」と小さな声で答えた。


 ベッドの布団はお日様の匂いと優斗の甘い香りがした。
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