独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
 
「えっ?!優斗?!」
「たまたま今日車で近くにいたから来てみたんだ。」
「……え?!待って、噂の彼氏?!」

 瞼を閉じる。最悪だ。
 黙っていようと思ったのにまさかのご対面。
 写真を見せるよりタチが悪い。
 静かに焦った。
 
 でも、優斗は良かれと思って来てくれたのだから、こんなバツの悪い顔を見せるのは良くない。
 どうにか今からでも誤魔化せないか試みる。

「あ、えっと優斗は高校からの友達で」
「……美咲の友達?」
 優斗は都を観察するように見つめた。
 
「うん、大学でいつも一緒にいる都」
「こんにちは!矢吹都(やぶき みやこ)です!美咲の彼氏さんですか?」
「……うん。よろしくね」
「えっ本当に?え?ちょっともう一回名前聞いてもい」
「あー!優斗コインパーキングに止めたの?」
「ん?そうだよ」
「じゃあ早くいかないと!ごめん都また明日ね!」
「あーへぇー?お熱いことで……ふふふ」
 
 これ以上話を長引かせないよう強引に話を切った。
 都は美咲の慌てる様子を見てニヤニヤと面白いものを見るように笑う。
 そこから逃げるように、優斗の手を握って大学を後にした。
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