独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
 *


 夕方のマンションの一室。
 限定という名で繋がれた恋人たちはソファーに倒れ、彼は彼女の首筋にキスを重ねる。

「……っ優斗もうだめ、それ以上は」

 さすがにこれ以上は危険だと思った美咲は優斗を止める。
 本当の恋人でもない私たちは、キスという行為だけでも限度を超えているのに、……それ以上なんて。
 美咲の純粋な心が赤信号を出した。

「……」
 優斗は首筋から唇を離し、美咲を見つめた。
 流されないように彼女は咄嗟に視線をそらす。
 その行動に優斗も悪いと思ったのか、美咲の唇に再度軽く自身の唇を重ね、ソファーを降りた。

「夜ごはん、作ろうか」
「……うん」
 
 何事もなかったように2人でキッチンに立つ。
 さっきまでの気まずい雰囲気は意外にもすぐに無くなり、気づけばまたいつものように優斗と楽しい時間を過ごしていた。
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