こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「対応もスマートで、席料でごねるお客さんがいても香笛さんが出るとすぐにやめてくれるの。編み物イベントを提案したらすぐに実行してくれて」
「へえ……」
次第に万葉の顔の笑みがこわばってきた。
なにか嫌なこと言ったかな、と彩羅は焦る。
「とにかく香笛さんがいればあの店は安泰だね。さすが」
友達を褒められたら嫌な気持ちにはならないはず、と思ったのだが。
「妬けるな」
むすっとする万葉に、彩羅はきょとんとする。
「あいつをほめられると、つい嫉妬してしまう。男らしくないな」
嫉妬なんて。
彩羅はちょっと嬉しくなってしまった。
自分も彼に月菜が近づいたとき、嫌だった。彼の一番そばにいたいのは自分でありたいと思った。
……もちろん友人としてだけど。
誰に対してなのかわからないが、彩羅はつい心の中で言い訳をする。
「羊さんは素敵だから、男らしいとか関係ないよ」
彩羅が言うと、万葉はため息をつくように苦笑した。
「羊さん、ね」
なにか言いたげだが、彼はなにも言わずにコーヒーをこくりと飲む。
彩羅は困惑を濃くしながら、同じようにコーヒーを口にした。
「へえ……」
次第に万葉の顔の笑みがこわばってきた。
なにか嫌なこと言ったかな、と彩羅は焦る。
「とにかく香笛さんがいればあの店は安泰だね。さすが」
友達を褒められたら嫌な気持ちにはならないはず、と思ったのだが。
「妬けるな」
むすっとする万葉に、彩羅はきょとんとする。
「あいつをほめられると、つい嫉妬してしまう。男らしくないな」
嫉妬なんて。
彩羅はちょっと嬉しくなってしまった。
自分も彼に月菜が近づいたとき、嫌だった。彼の一番そばにいたいのは自分でありたいと思った。
……もちろん友人としてだけど。
誰に対してなのかわからないが、彩羅はつい心の中で言い訳をする。
「羊さんは素敵だから、男らしいとか関係ないよ」
彩羅が言うと、万葉はため息をつくように苦笑した。
「羊さん、ね」
なにか言いたげだが、彼はなにも言わずにコーヒーをこくりと飲む。
彩羅は困惑を濃くしながら、同じようにコーヒーを口にした。