こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「いらっしゃいませー」
入店したお客様に声をかけ、案内する。
もし万葉が本気で告白を頑張るなら。
お水を用意しながら、ふと想像してみる。
ドラマによくあるシチュエーションを参考に頑張りそうだ。
たとえば豪華客船でディナーにして、食後に夜景を見ながらとか。
彼はもしかして、緊張しすぎてしどろもどろになるかもしれない。
なんだかかわいい。
「彩羅っち、こぼれてる」
マリリンの声に、彩羅は慌てて給水器を止める。
「ほんとに大丈夫? 今日、おかしいよ」
「大丈夫、ありがと」
はは、と彩羅は笑って返してから水をお客様に出す。
舞い上がっている自分を、認めざるを得なかった。
慶太に告白されたときも舞い上がってOKしてとんでもない目に遭った。だから落ち着け。
彩羅は必死に自分に言い聞かせた。
『おみやげを渡したいから会えないか?』
彼からそうメッセージが来たのは、美術館に出かけた数日後だった。
彼は翌日から出張に出ており、連絡は久しぶりだった。
了承の返事を送ると、店の定休日の水曜日に食事をすることになった。
約束定休日の水曜日。彩羅は一番いいワンピースを着て出かける。
迎えにきた彼の車の助手席に納まると、車は静かにスタートする。
入店したお客様に声をかけ、案内する。
もし万葉が本気で告白を頑張るなら。
お水を用意しながら、ふと想像してみる。
ドラマによくあるシチュエーションを参考に頑張りそうだ。
たとえば豪華客船でディナーにして、食後に夜景を見ながらとか。
彼はもしかして、緊張しすぎてしどろもどろになるかもしれない。
なんだかかわいい。
「彩羅っち、こぼれてる」
マリリンの声に、彩羅は慌てて給水器を止める。
「ほんとに大丈夫? 今日、おかしいよ」
「大丈夫、ありがと」
はは、と彩羅は笑って返してから水をお客様に出す。
舞い上がっている自分を、認めざるを得なかった。
慶太に告白されたときも舞い上がってOKしてとんでもない目に遭った。だから落ち着け。
彩羅は必死に自分に言い聞かせた。
『おみやげを渡したいから会えないか?』
彼からそうメッセージが来たのは、美術館に出かけた数日後だった。
彼は翌日から出張に出ており、連絡は久しぶりだった。
了承の返事を送ると、店の定休日の水曜日に食事をすることになった。
約束定休日の水曜日。彩羅は一番いいワンピースを着て出かける。
迎えにきた彼の車の助手席に納まると、車は静かにスタートする。