こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
てっきり前のようにカジュアルなレストランに行くのかと思ったら、車はホテルの車寄せに入って行く。
ここ、高いところなのでは……。
彩羅の頬がひきつる。
一番いいワンピースを着ていてよかった。もし普段のような服だったら場違いすぎていたたまれなかっただろう。
戸惑いながら降りると、黒い制服を身に着けたスタッフがすっと寄ってきた。
「ようこそお越しくださいました。鍵をお預かりします」
「よろしく」
「かしこまりました」
万葉は自然に鍵を彼に渡す。
慇懃に丁寧にお辞儀をして、スタッフは車に乗り込み走り去る。
ドアマンは黒い制服を身に着け、背筋をピンとのばしたふたりにお辞儀をする。
万葉が迷いなく中に入るので、彩羅は緊張しながらあとに続いた。
エレベーターで上階に上がり、彼が予約したレストランに入る。
落ち着いた雰囲気の店だった。
きらきらしすぎないシャンデリアに、間隔の広いテーブル席。観葉植物。
人々の声は波が打ち寄せるように穏やかで、ファミレスのようなにぎやかさはない。
夜景を見られる窓際に向かい会って座る。
メニューを渡され、どうしよう、と焦り、冷や汗をかきながらなんとか注文を終える。
ノンアルのシャンパンで、お疲れ様、と乾杯をしてからいただく。
「今回の出張はどこへ?」
「インドに工場を新設するから、視察に行ってきた」
海外とは思わなかったから、彩羅は驚いた。
彩羅の頭の中にはインドといえばサリーを着ている女性とマハラジャしか浮かばない。
ここ、高いところなのでは……。
彩羅の頬がひきつる。
一番いいワンピースを着ていてよかった。もし普段のような服だったら場違いすぎていたたまれなかっただろう。
戸惑いながら降りると、黒い制服を身に着けたスタッフがすっと寄ってきた。
「ようこそお越しくださいました。鍵をお預かりします」
「よろしく」
「かしこまりました」
万葉は自然に鍵を彼に渡す。
慇懃に丁寧にお辞儀をして、スタッフは車に乗り込み走り去る。
ドアマンは黒い制服を身に着け、背筋をピンとのばしたふたりにお辞儀をする。
万葉が迷いなく中に入るので、彩羅は緊張しながらあとに続いた。
エレベーターで上階に上がり、彼が予約したレストランに入る。
落ち着いた雰囲気の店だった。
きらきらしすぎないシャンデリアに、間隔の広いテーブル席。観葉植物。
人々の声は波が打ち寄せるように穏やかで、ファミレスのようなにぎやかさはない。
夜景を見られる窓際に向かい会って座る。
メニューを渡され、どうしよう、と焦り、冷や汗をかきながらなんとか注文を終える。
ノンアルのシャンパンで、お疲れ様、と乾杯をしてからいただく。
「今回の出張はどこへ?」
「インドに工場を新設するから、視察に行ってきた」
海外とは思わなかったから、彩羅は驚いた。
彩羅の頭の中にはインドといえばサリーを着ている女性とマハラジャしか浮かばない。