こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「ニット検定、申し込んだ?」
「まだ。級数で悩んでて」
ふと聞こえた客の会話に、彩羅ははっとした。
検定を合格すれば、多少は自信につながるだろうか。
編み物が嫌とか言っている場合ではなくなった気がする。もっと前に進みたい。
休憩時間にニット検定を検索して見てみると、筆記と実技があるようだ。
「彩羅っち、何見てるの?」
かけられた声に顔を上げると、マリリンがいた。
「ニット検定、受けてみようかな、と思って」
「あーしも受けようかな。一番簡単な級は?」
「五級、四級、三級、二級、一級と上がっていくみたいだよ」
「じゃ、三級にしよ。真ん中だし」
即決するマリリンに、むむ、と彩羅はスマホを見る。
マリリンはこの前初めてマフラーを編み上げたばかりだ。
自分は彼女よりは編み物歴が長いわけで、同じ級を受けるのは悔しい。とはいえ、一級に挑戦する気にはなれない。
「私は二級にしようかな」
「さすが彩羅っち」
「そんなことないよ」
そう言いながらも、合格率はチェックしている。三級は八十パーセント、二級は六十パーセントほど。
これなら頑張れば合格できそうな気がする。
帰ったら万葉からメッセージが来ていた。
返信がてら、ニット検定を受けようかと思っていることを告げる。
「まだ。級数で悩んでて」
ふと聞こえた客の会話に、彩羅ははっとした。
検定を合格すれば、多少は自信につながるだろうか。
編み物が嫌とか言っている場合ではなくなった気がする。もっと前に進みたい。
休憩時間にニット検定を検索して見てみると、筆記と実技があるようだ。
「彩羅っち、何見てるの?」
かけられた声に顔を上げると、マリリンがいた。
「ニット検定、受けてみようかな、と思って」
「あーしも受けようかな。一番簡単な級は?」
「五級、四級、三級、二級、一級と上がっていくみたいだよ」
「じゃ、三級にしよ。真ん中だし」
即決するマリリンに、むむ、と彩羅はスマホを見る。
マリリンはこの前初めてマフラーを編み上げたばかりだ。
自分は彼女よりは編み物歴が長いわけで、同じ級を受けるのは悔しい。とはいえ、一級に挑戦する気にはなれない。
「私は二級にしようかな」
「さすが彩羅っち」
「そんなことないよ」
そう言いながらも、合格率はチェックしている。三級は八十パーセント、二級は六十パーセントほど。
これなら頑張れば合格できそうな気がする。
帰ったら万葉からメッセージが来ていた。
返信がてら、ニット検定を受けようかと思っていることを告げる。