こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
そう思うと気持ちがかなり楽になった。
会っているのは青空羊さん。御曹司なんかじゃない。
「羊さんは女性だと思いこんでました」
「編み物なんて、男らしくないですよね」
彼は頬を赤らめて半ば目を伏せ、片手で顔の下半分を覆う。
その姿に彩羅の胸がきゅんと鳴った。
なにこれ、かわいい。
彩羅はついまたガン見してしまう。
背が高くてかっこよくて地位もある強面の男性が「男らしくない」と恥ずかしがっている。体こそ大きいが、小動物のようだ。
彩羅の顔には自然と笑みが浮かんでいた。
「素敵な趣味ですよ。男らしいかどうかより、羊さんらしくあればいいと思います」
「……ありがとうございます」
彼は居ずまいを正して軽く頭を下げる。
「華糸さん、本当に編み物を辞めてしまわれるのですか?」
「はい」
毛糸を見るのもつらいから、手放したほうがきっと楽になれる。
「残念です。……でもアカウントは続けるのですよね?」
「はい、もともと日常をつぶやいているだけでしたから」
彼の顔が安堵にほころぶと、ぱっと花が咲いたようだった。
「よかったです。俺、華糸さんが好きなので」
「え!?」
彩羅が驚くと、彼もはっとして、慌てて付け足す。
会っているのは青空羊さん。御曹司なんかじゃない。
「羊さんは女性だと思いこんでました」
「編み物なんて、男らしくないですよね」
彼は頬を赤らめて半ば目を伏せ、片手で顔の下半分を覆う。
その姿に彩羅の胸がきゅんと鳴った。
なにこれ、かわいい。
彩羅はついまたガン見してしまう。
背が高くてかっこよくて地位もある強面の男性が「男らしくない」と恥ずかしがっている。体こそ大きいが、小動物のようだ。
彩羅の顔には自然と笑みが浮かんでいた。
「素敵な趣味ですよ。男らしいかどうかより、羊さんらしくあればいいと思います」
「……ありがとうございます」
彼は居ずまいを正して軽く頭を下げる。
「華糸さん、本当に編み物を辞めてしまわれるのですか?」
「はい」
毛糸を見るのもつらいから、手放したほうがきっと楽になれる。
「残念です。……でもアカウントは続けるのですよね?」
「はい、もともと日常をつぶやいているだけでしたから」
彼の顔が安堵にほころぶと、ぱっと花が咲いたようだった。
「よかったです。俺、華糸さんが好きなので」
「え!?」
彩羅が驚くと、彼もはっとして、慌てて付け足す。