こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「手芸ショップの店長だよ」
「ああ!」
マリリンはぽんと手を打った。
お店が閉店し、閉店作業を終えてもマリリンは勉強を続けている。
手芸ショップの店員は全員が退社し、あとには彩羅と拓斗が残る。彩羅はマリリンの向かいでニット検定の勉強だ。
「彩羅っち、ここ教えて~」
示された数式を見て、彩羅は怪訝に首をかしげた。
「こんなの、やったっけ?」
例題を読むが、まったくさっぱり思い出せない。
こんこんこん。
音がして振り向くと、自動ドアのガラスの向こうに万葉が立っていた。
彩羅はすぐに席を立ち、ドアを開ける。
「明かりがついていたから寄ったんだが、なにやってるんだ?」
「勉強、彩羅っちに見てもらってたの」
「羊さ……糸条さんは、どうして?」
「会食が中止になって帰る途中だった。……いい匂いがするな」
「万葉、来たんだ」
カウンターから拓斗が顔を出す。
「なに作ってんだ?」
「ふたりに賄い。今日だけサービスで」
「俺の分は」
「連絡もなしにきてあるわけねーだろ」
「冷てーな」
「ったく。待ってろ」
拓斗はまたカウンターにひっこんでいく。
「ああ!」
マリリンはぽんと手を打った。
お店が閉店し、閉店作業を終えてもマリリンは勉強を続けている。
手芸ショップの店員は全員が退社し、あとには彩羅と拓斗が残る。彩羅はマリリンの向かいでニット検定の勉強だ。
「彩羅っち、ここ教えて~」
示された数式を見て、彩羅は怪訝に首をかしげた。
「こんなの、やったっけ?」
例題を読むが、まったくさっぱり思い出せない。
こんこんこん。
音がして振り向くと、自動ドアのガラスの向こうに万葉が立っていた。
彩羅はすぐに席を立ち、ドアを開ける。
「明かりがついていたから寄ったんだが、なにやってるんだ?」
「勉強、彩羅っちに見てもらってたの」
「羊さ……糸条さんは、どうして?」
「会食が中止になって帰る途中だった。……いい匂いがするな」
「万葉、来たんだ」
カウンターから拓斗が顔を出す。
「なに作ってんだ?」
「ふたりに賄い。今日だけサービスで」
「俺の分は」
「連絡もなしにきてあるわけねーだろ」
「冷てーな」
「ったく。待ってろ」
拓斗はまたカウンターにひっこんでいく。