こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
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月菜は上機嫌で出社した。
課長にフェアの片付けに行かなかったことを責められたが、「営業の岸山さんに帰るように言われたんです」と言い逃れをした。その上。
「私のアドバイスで編み物対決があって専務の人気が出たんですよ」
そういうと、課長は目を丸くしていた。ダメ押しでさらに言う。
「専務は私に会うためによくカフェにも来てくれてたんです」
「確かにカフェによく行く話は聞いていたが、あれは専務の肝いりの店だから……」
「それは建前です」
自信満々に答える月菜に、課長は顔を引きつらせる。
「もういいですよね」
月菜は気分よく尋ね、課長は苦々しく頷く。
解放された月菜は席に着いてだらだらと仕事をした。
昼休みになったら会議室に向かった。第三会議室に仮置きされている蜘蛛の糸のドレスを慶太に見せてもらうのだ。
会場ではドレスを見られなかった。そんなすごいものがあるなら残って見たのに、教えてくれない慶太が悪い。
第三会議室に入ると、慶太はもう来ていた。