こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
昨日、月菜は胸元にスマホを抱えていた。あのとき撮影したのだろう。
編集されている。これでは彩羅が月菜に土下座をさせ、だから最後に空が映っているかのようだ。
この動画をどうするつもりだろう。もうネットに載せただろうか。
それとも、逆らえばこの動画をアップするという脅し?
月菜の意図が読めず、彩羅はただ呆然としていた。
彩羅はその日、ミスを繰り返した。カフェオレの注文にコーヒーを出したり、料理を出すテーブルを間違えたり。お客様は快く許してくれたが、自分にうんざりする。
夜になるとニット検定の合否の通知が来ていた。
「はや……」
別の編み物の検定は一か月半くらいかかると聞いたが、段違いに早い。
サイトの結果確認ページにアクセスしたが、勇気がなくてそーっと薄目で見てみる。
受験番号の入力を求められ、受験票の数字を入力した。
エンターを押す前に深呼吸をして、えい! とボタンを押す。
ぱっと画面が切り替わり、画面には無情な三文字が出る。
彩羅はがくりと首を垂れた。
「やっぱ不合格か」
直後、万葉からメッセージが届く。
『検定、どうだった? 俺は一級合格したよ』
「受けてたんだ!?」
検定はすべての級が同じ会場で行われた。男性なら目立つはずだが、遅刻ぎりぎりに行って必死だったから、まったく気づかなかった。
編集されている。これでは彩羅が月菜に土下座をさせ、だから最後に空が映っているかのようだ。
この動画をどうするつもりだろう。もうネットに載せただろうか。
それとも、逆らえばこの動画をアップするという脅し?
月菜の意図が読めず、彩羅はただ呆然としていた。
彩羅はその日、ミスを繰り返した。カフェオレの注文にコーヒーを出したり、料理を出すテーブルを間違えたり。お客様は快く許してくれたが、自分にうんざりする。
夜になるとニット検定の合否の通知が来ていた。
「はや……」
別の編み物の検定は一か月半くらいかかると聞いたが、段違いに早い。
サイトの結果確認ページにアクセスしたが、勇気がなくてそーっと薄目で見てみる。
受験番号の入力を求められ、受験票の数字を入力した。
エンターを押す前に深呼吸をして、えい! とボタンを押す。
ぱっと画面が切り替わり、画面には無情な三文字が出る。
彩羅はがくりと首を垂れた。
「やっぱ不合格か」
直後、万葉からメッセージが届く。
『検定、どうだった? 俺は一級合格したよ』
「受けてたんだ!?」
検定はすべての級が同じ会場で行われた。男性なら目立つはずだが、遅刻ぎりぎりに行って必死だったから、まったく気づかなかった。