こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
 思考がぐるぐるしたのち、彩羅は口を開いた。
「ポーチは、ごめんなさい。私の管理が甘くて持っていかれてしまって。取り返しに行ったけど、ダメで……」
『言ってくれてありがとう、嬉しいよ。いつも君はそうしてひとりで抱えていたんだな。会社でのトラブルもひとりで抱えて、終わらせようとした』
 万葉の言葉に、胸がつまって涙があふれてくる。
『ひとりで抱える必要はない。一緒に対処していこう』
「ありがとう」
 彩羅の胸がさらに熱くなり、ぽたり、としずくが落ちた。
「だけど、これは私が自分できちんとしなきゃいけないと思うの」
『しかし……』
「協力はお願いすると思う。そのときにはお願い」
『いくらでも力を貸す』
「ありがとう」
 力強い声に、彩羅は心からの感謝を返した。
 電話を切ってから彩羅はスマホを手に取る。
「あった!」
 検索をすると、意外に早くそれは見つかる。
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