こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
月菜と一緒にランチをしたこと、プレゼントを送ったら喜んでくれたこと。
それらすべてを、今この場で断ち切ることになる。
だけど、先に切ったのは彼女のほうだ。
彩羅は震える手をもう片方の手で押さえ、口を開いた。
「私は以前、編み物を趣味にしていて、いくつか西垣さんにプレゼントしました。それを自作発言され、いじめの虚偽で名誉を傷つけられ、退職を余儀なくされました。これを告発するとともに、発言の撤回と謝罪を求めます」
「嘘よ」
月菜は髪を指でくるんと巻いて言い返す。
「先日は西垣さんにそのポーチを奪われました。こちらについては返還と謝罪を求めます」
「濡れ衣よ、ひどいわ」
月菜はショックを受けたように顔を覆う。
「月菜はむしろ被害者なんです」
「君は当事者ではない。黙っていたまえ」
万葉ににらまれ、慶太は慌てて口をつぐむ。
課長はいたたまれないように身じろぎし、成り行きを見ている。
「彩羅はいつもこうなんです。私を悪者にして、いじめもひどくって……」
「前にも聞いたが、証拠は?」
「証拠なんて残さないんです、彩羅は」
「彼女はこう言っているが?」
「嘘です」
彩羅は断言する。
それらすべてを、今この場で断ち切ることになる。
だけど、先に切ったのは彼女のほうだ。
彩羅は震える手をもう片方の手で押さえ、口を開いた。
「私は以前、編み物を趣味にしていて、いくつか西垣さんにプレゼントしました。それを自作発言され、いじめの虚偽で名誉を傷つけられ、退職を余儀なくされました。これを告発するとともに、発言の撤回と謝罪を求めます」
「嘘よ」
月菜は髪を指でくるんと巻いて言い返す。
「先日は西垣さんにそのポーチを奪われました。こちらについては返還と謝罪を求めます」
「濡れ衣よ、ひどいわ」
月菜はショックを受けたように顔を覆う。
「月菜はむしろ被害者なんです」
「君は当事者ではない。黙っていたまえ」
万葉ににらまれ、慶太は慌てて口をつぐむ。
課長はいたたまれないように身じろぎし、成り行きを見ている。
「彩羅はいつもこうなんです。私を悪者にして、いじめもひどくって……」
「前にも聞いたが、証拠は?」
「証拠なんて残さないんです、彩羅は」
「彼女はこう言っているが?」
「嘘です」
彩羅は断言する。