こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「本は市販品だから、かぶっても仕方ないわね」
彩羅は極力悔しそうに言う。救済の糸に見せかけ、月菜が登るのを促すために。
「そうよ。やっとわかった?」
月菜はほっとしたように表情をゆるめた。
「それをネットで売ったわよね」
彩羅が言うと、画面が変わった。販売完了を告げる画面のスクリーンショットの画像を添えて『フリマサイトで売れました。お買い上げありがとうございます☆』と一言投稿サイトに書かれたものだ。
「これのなにが悪いの」
「悪いわ。この本には『商用利用禁止』って書いてあるもの」
「は?」
月菜は理解しがたいようで、顔をしかめる。
彩羅は釣り上げた喜びを隠し、冷静に告げる。
「本を買った時点で商用利用禁止の条件を許諾したことになる。この本をもとに作った作品を売ったということは、その本の著作者である糸条紡績の権利を侵害しているの。私は今この場でこれを糸条紡績に報告します」
彩羅が万葉を見ると、彼は頷いた。
「確かに承わった。当社はこの件で君を訴えることが可能だ」
万葉は冷酷な視線。
救いの糸が切られたかのように、月菜の顔がみるみる青ざめる。
本を買ってないといえば自作発言を否定することになるし、買ったといえば商用利用違反となる。逃げ道がない。
彩羅は極力悔しそうに言う。救済の糸に見せかけ、月菜が登るのを促すために。
「そうよ。やっとわかった?」
月菜はほっとしたように表情をゆるめた。
「それをネットで売ったわよね」
彩羅が言うと、画面が変わった。販売完了を告げる画面のスクリーンショットの画像を添えて『フリマサイトで売れました。お買い上げありがとうございます☆』と一言投稿サイトに書かれたものだ。
「これのなにが悪いの」
「悪いわ。この本には『商用利用禁止』って書いてあるもの」
「は?」
月菜は理解しがたいようで、顔をしかめる。
彩羅は釣り上げた喜びを隠し、冷静に告げる。
「本を買った時点で商用利用禁止の条件を許諾したことになる。この本をもとに作った作品を売ったということは、その本の著作者である糸条紡績の権利を侵害しているの。私は今この場でこれを糸条紡績に報告します」
彩羅が万葉を見ると、彼は頷いた。
「確かに承わった。当社はこの件で君を訴えることが可能だ」
万葉は冷酷な視線。
救いの糸が切られたかのように、月菜の顔がみるみる青ざめる。
本を買ってないといえば自作発言を否定することになるし、買ったといえば商用利用違反となる。逃げ道がない。