こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
カフェに行ったあと、彩羅の悪口で盛り上がろうとしても同僚たちは乗ってこずによそよそしくなった。味方だと思ったのに。自分を盛り立ててくれるモブだと思ったのに。
彩羅がいなくなってから、孤立する一方だった。彩羅ではなく自分のせいだったのか?
「みんな、努力を重ねて生きてるんだよ。そういうこともわからないから、他人を利用するしかできなくなったのね。これからはきちんと自分で努力したほうがいいよ」
「あんたなんかに言われたくないわ。努力なんてコスパの悪いこと、絶対にしない!」
「トータルで見ると君のほうがコスパが悪いけどな。コツコツと積み上げることの尊さを理解できないのは、まったく憐れだ」
万葉がふっと息を吐く。
「ポーチの件が終わったところで。次は俺からだ」
「まだあるの!? 今度はなによ!」
月菜が悲鳴に似た声を上げ、慶太は前のめりになる。
「俺……私に協力できることならなんでもします!」
「それはありがたないな」
万葉の皮肉に、慶太は、へへ、と媚びた笑みを浮かべる。
「みな疲れただろう。手早く済ませてやる。エルネスに見せる新作サンプルの布をネットに上げて情報流出させた件だ」
「それは私は関係ないし」
「自覚がないようだな。これは君のアカウントだろう」
万葉がモニターに出したのは、月菜のリアルビーのアカウントと、蜘蛛の糸を着た写真だ。
「だったらなによ」
月菜のわからなさに、課長は顔をこれでもかとしかめる。
彩羅がいなくなってから、孤立する一方だった。彩羅ではなく自分のせいだったのか?
「みんな、努力を重ねて生きてるんだよ。そういうこともわからないから、他人を利用するしかできなくなったのね。これからはきちんと自分で努力したほうがいいよ」
「あんたなんかに言われたくないわ。努力なんてコスパの悪いこと、絶対にしない!」
「トータルで見ると君のほうがコスパが悪いけどな。コツコツと積み上げることの尊さを理解できないのは、まったく憐れだ」
万葉がふっと息を吐く。
「ポーチの件が終わったところで。次は俺からだ」
「まだあるの!? 今度はなによ!」
月菜が悲鳴に似た声を上げ、慶太は前のめりになる。
「俺……私に協力できることならなんでもします!」
「それはありがたないな」
万葉の皮肉に、慶太は、へへ、と媚びた笑みを浮かべる。
「みな疲れただろう。手早く済ませてやる。エルネスに見せる新作サンプルの布をネットに上げて情報流出させた件だ」
「それは私は関係ないし」
「自覚がないようだな。これは君のアカウントだろう」
万葉がモニターに出したのは、月菜のリアルビーのアカウントと、蜘蛛の糸を着た写真だ。
「だったらなによ」
月菜のわからなさに、課長は顔をこれでもかとしかめる。