こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「こら、店長って呼べって」
聞こえていたらしい拓斗に言われ、マリリンは舌をペロッと一瞬出した。
「店長となんて考えられないよ」
彩羅は動揺しながらなんとか答える。
「悲しいなあ。俺はいつでも歓迎なんだけど」
拓斗につやっぽい視線を送られ、彩羅は愛想笑いで返す。こういうとき、なんと返したらいいのかわからない。
「店長、ちゃらっ!」
マリリンがつっこみ、ふふ、と拓斗が笑う。
恋人かあ。
万葉が頭に浮かび、彩羅は慌てて首を振る。
慶太を思い出してしゅんとなるならともかく、万葉を思い出すなんて。
ひとりで慌てていると自動ドアが開き、客が入ってきた。
「いらっしゃいませ」
声をかけると、そこにいたのはまさに万葉で、彩羅の顔がかーっと熱くなる。
「また来たのか。暇かよ」
拓斗があきれると、万葉はむすっとする。
「俺には休憩すら許されないのか。今日はオーダーストップ前に来ただろうが」
「ギリギリだけどな」
「お席にご案内します」
彩羅が割って入って奥の席に案内する。
専務なら専用の部屋があるし、そちらで休憩したほうが落ち着くだろうに、と疑問に思う。
が、面接で拓斗が「この店は専務の肝いり」と言っていたから、気になるのだろう。それだけ賭けている存在なら、なんとしても成功させてあげたい。
聞こえていたらしい拓斗に言われ、マリリンは舌をペロッと一瞬出した。
「店長となんて考えられないよ」
彩羅は動揺しながらなんとか答える。
「悲しいなあ。俺はいつでも歓迎なんだけど」
拓斗につやっぽい視線を送られ、彩羅は愛想笑いで返す。こういうとき、なんと返したらいいのかわからない。
「店長、ちゃらっ!」
マリリンがつっこみ、ふふ、と拓斗が笑う。
恋人かあ。
万葉が頭に浮かび、彩羅は慌てて首を振る。
慶太を思い出してしゅんとなるならともかく、万葉を思い出すなんて。
ひとりで慌てていると自動ドアが開き、客が入ってきた。
「いらっしゃいませ」
声をかけると、そこにいたのはまさに万葉で、彩羅の顔がかーっと熱くなる。
「また来たのか。暇かよ」
拓斗があきれると、万葉はむすっとする。
「俺には休憩すら許されないのか。今日はオーダーストップ前に来ただろうが」
「ギリギリだけどな」
「お席にご案内します」
彩羅が割って入って奥の席に案内する。
専務なら専用の部屋があるし、そちらで休憩したほうが落ち着くだろうに、と疑問に思う。
が、面接で拓斗が「この店は専務の肝いり」と言っていたから、気になるのだろう。それだけ賭けている存在なら、なんとしても成功させてあげたい。