こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「疑ってる? ほんとにそう思ってんだけど」
くくく、と笑いを漏らしながら言うから、まったく本気には思えない。
「拓斗」
気が付くとカウンターの向こうにむすっとした万葉が立っている。眉間にしわを寄せて凄む彼は迫力があり、背後にはどす黒い炎すら見えそうだ。
「仕事しろよ」
「すみません」
思わず彩羅が謝っていた。
「あ、君じゃなくて」
言い添える万葉に、拓斗がまたおなかを抱えて殺しきれない笑い声をこぼす。
「あいかわらず笑い上戸だな」
「お前が笑わせるから」
くくく、と拓斗が笑う。
今のどこに笑う要素があったのかわからず、彩羅は困惑する一方だった。
翌日、彩羅は気合を入れて出勤した。マリリンが休みだから二倍働かなくてはならない。
今のところは平穏でありがたい。
今日も万葉は来るだろうか。
彼と拓斗の仲の良さは嫉妬を覚えるほどだ。
私のほうが青空羊さんと仲がいいのに、と思って、子供みたい、と笑ってしまう。もしかしてそれで拓斗に笑われたのだろうか。
ウェブ上では今まで通りにいいねを押したりコメントしたりして、さらにメッセージでやりとりもする。お互いの仕事をねぎらったりおやすみの挨拶をする程度だが、それだけで楽しい。
青空羊は人気アカウントで、コメントをやりとりしている人も多い。が、個人的にやりとりしているのは自分くらいだろうと優越感もある。
くくく、と笑いを漏らしながら言うから、まったく本気には思えない。
「拓斗」
気が付くとカウンターの向こうにむすっとした万葉が立っている。眉間にしわを寄せて凄む彼は迫力があり、背後にはどす黒い炎すら見えそうだ。
「仕事しろよ」
「すみません」
思わず彩羅が謝っていた。
「あ、君じゃなくて」
言い添える万葉に、拓斗がまたおなかを抱えて殺しきれない笑い声をこぼす。
「あいかわらず笑い上戸だな」
「お前が笑わせるから」
くくく、と拓斗が笑う。
今のどこに笑う要素があったのかわからず、彩羅は困惑する一方だった。
翌日、彩羅は気合を入れて出勤した。マリリンが休みだから二倍働かなくてはならない。
今のところは平穏でありがたい。
今日も万葉は来るだろうか。
彼と拓斗の仲の良さは嫉妬を覚えるほどだ。
私のほうが青空羊さんと仲がいいのに、と思って、子供みたい、と笑ってしまう。もしかしてそれで拓斗に笑われたのだろうか。
ウェブ上では今まで通りにいいねを押したりコメントしたりして、さらにメッセージでやりとりもする。お互いの仕事をねぎらったりおやすみの挨拶をする程度だが、それだけで楽しい。
青空羊は人気アカウントで、コメントをやりとりしている人も多い。が、個人的にやりとりしているのは自分くらいだろうと優越感もある。