こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「それにしても万葉、すごいタイミングで来たね」
「そうだな。ゆっくり話を聞きたいが、仕事の途中で寄っただけだ。すぐに出る」
なにしに来たんだろう、と思う彩羅に万葉は手に持っていた紙袋を差し出す。
「出張のお土産だ」
「いいなあ。あーしのは」
「大きいほうはみんなで食べてくれ。小さいほうは彩羅さんに」
「やった」
マリリンが紙袋を受け取り、大きな包みを取り出してから紙袋を彩羅に渡す。彩羅は戸惑いながらも万葉に礼を言って受け取った。
「俺個人へのみやげは?」
「ねーよ」
万葉に即答され、拓斗は肩をすくめる。
「愛知に行ったんだっけ」
「そうだ。繊維の街。特殊なエアリー毛糸を作る工場が愛知にしかなくてな。無事に契約をとりつけてきた」
専務が自ら赴くとは、そうとうに力が入っているようだ。
「もしかしてニュースの? つぶれかけてたのを糸条が会社ごと買い上げて救ったって」
「ついでにほかの会社も回ってきた」
彼が名前を挙げたのは、今では車メーカーとして有名な会社で、もともとは自動織機を作っていた会社だ。明治時代から今までずっと彼の会社と取引があるという。
「俺はもう行くが、彩羅さん」
「はい」
名前を呼ばれ、彩羅は彼を見る。
「そうだな。ゆっくり話を聞きたいが、仕事の途中で寄っただけだ。すぐに出る」
なにしに来たんだろう、と思う彩羅に万葉は手に持っていた紙袋を差し出す。
「出張のお土産だ」
「いいなあ。あーしのは」
「大きいほうはみんなで食べてくれ。小さいほうは彩羅さんに」
「やった」
マリリンが紙袋を受け取り、大きな包みを取り出してから紙袋を彩羅に渡す。彩羅は戸惑いながらも万葉に礼を言って受け取った。
「俺個人へのみやげは?」
「ねーよ」
万葉に即答され、拓斗は肩をすくめる。
「愛知に行ったんだっけ」
「そうだ。繊維の街。特殊なエアリー毛糸を作る工場が愛知にしかなくてな。無事に契約をとりつけてきた」
専務が自ら赴くとは、そうとうに力が入っているようだ。
「もしかしてニュースの? つぶれかけてたのを糸条が会社ごと買い上げて救ったって」
「ついでにほかの会社も回ってきた」
彼が名前を挙げたのは、今では車メーカーとして有名な会社で、もともとは自動織機を作っていた会社だ。明治時代から今までずっと彼の会社と取引があるという。
「俺はもう行くが、彩羅さん」
「はい」
名前を呼ばれ、彩羅は彼を見る。