こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「返事が来た!」
彩羅は大喜びした。フォロワーが一万を超えている彼女が、自分みたいな弱小アカウントに返事をくれるなんて。
それ以来、相互フォローして仲良くさせてもらっている。
青空羊は今日も楽しそうにつぶやいている。
『引きそろえ糸の毛糸を買いました。編むのが楽しみです』
上げられた画像では、複数の糸がより合されないまま並んでいる。青空羊ならすばらしい作品を編み上げるだろう。
視界が揺れた、と思った直後にぽろっと涙が零れる。
「もう嫌だ……」
毛糸を見るだけであのふたりを思い出す。
つきあっていたはずの自分をにらむ慶太。彼に隠れて勝ち誇った笑みを浮かべる月菜。
恋人の裏切り以上に月菜の裏切りがつらい。ずっと仲良くしてきたのに。
すべて捨ててしまいたい。
彩羅は鼻をすすりながら一言投稿サイトにアクセスした。
『編み物をやめることにしました。欲しい方に毛糸を差し上げます』
毛糸の写真とともに投稿すると、すぐに青空羊からDMがきた。
『大丈夫ですか? なにかありましたか?』
彼女ならいいか。
そう思って、彩羅は返事を書く。
友達だと思っていた女性に恋人を盗られた上、編み物を自作発言されて嫌になったことなど。
すぐにまた返信が来た。
『それはつらい思いをされましたね。よかったら毛糸、いただけませんか?』
『ぜひ! 青空羊さんなら毛糸も喜びます!』
そうしてなんどもDMを重ね、直接会って毛糸を渡すことになった。
彩羅は大喜びした。フォロワーが一万を超えている彼女が、自分みたいな弱小アカウントに返事をくれるなんて。
それ以来、相互フォローして仲良くさせてもらっている。
青空羊は今日も楽しそうにつぶやいている。
『引きそろえ糸の毛糸を買いました。編むのが楽しみです』
上げられた画像では、複数の糸がより合されないまま並んでいる。青空羊ならすばらしい作品を編み上げるだろう。
視界が揺れた、と思った直後にぽろっと涙が零れる。
「もう嫌だ……」
毛糸を見るだけであのふたりを思い出す。
つきあっていたはずの自分をにらむ慶太。彼に隠れて勝ち誇った笑みを浮かべる月菜。
恋人の裏切り以上に月菜の裏切りがつらい。ずっと仲良くしてきたのに。
すべて捨ててしまいたい。
彩羅は鼻をすすりながら一言投稿サイトにアクセスした。
『編み物をやめることにしました。欲しい方に毛糸を差し上げます』
毛糸の写真とともに投稿すると、すぐに青空羊からDMがきた。
『大丈夫ですか? なにかありましたか?』
彼女ならいいか。
そう思って、彩羅は返事を書く。
友達だと思っていた女性に恋人を盗られた上、編み物を自作発言されて嫌になったことなど。
すぐにまた返信が来た。
『それはつらい思いをされましたね。よかったら毛糸、いただけませんか?』
『ぜひ! 青空羊さんなら毛糸も喜びます!』
そうしてなんどもDMを重ね、直接会って毛糸を渡すことになった。