こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
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「カフェコーナーが気になりますか?」
声をかけられ、月菜は振り返った。そこにいたのは店長の勝江だ。
「……あの人が怖くて」
月菜はおびえた顔をしてみせた。
「萌木さんはこちらには来ないと約束してますから、安心してください」
「はい」
答えながら、内心では舌打ちしたい思いだった。
ここにいたら万葉とも拓斗ともおしゃべりできない。
あんなイケメンに囲まれて輪の中心にいるのは、本来は自分であるはずだ。
どうして冴えない彩羅がいるのか。
自分を信じなかった万葉にも腹が立つ。
編み物をしている万葉を見て、みんなにバカにされてばいいと盗撮してネットに上げた。
捨てアカを作り、『男のくせに編み物とか、かっこ悪い』とバカにするコメントとともに動画をアップ。その後、フォロワーの多い自分のアカウントで『男性が編み物!?』と引用した。批判とも好評価ともどちらともとれるようにした。万が一、自分と違う意見が多かった場合に言い逃れができるようにするためだ。
捨てアカが炎上し、万葉を擁護するコメントが多かったのが腹が立つ。盗撮は犯罪、と書き込みがあったのも気分が悪い。
本アカウントが炎上したわけではないから、さっさと捨てアカは消した。その後も炎上しているが、知ったことではない。