こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「おごりならあーしも行きたい!」
「彩羅ちゃんがこないんじゃなあ。また今度ね」
「あー、店長。店では『さん』づけでって言ったくせに。だったらあーしも拓ちゃんで呼ぶ」
「それは困るなあ」
拓斗はまたくすっと笑う。
からかいを上手にかわせなかったのが悔しいが、提案を前向きに受け入れてもらえたのが嬉しかった。
万葉が来たらすぐこの話をしようと思ったものの、現れない。
毎日は無理だよね、とがっかりしつつ、しっかりしろ、と自分に発破をかけた。拓斗がゆるいから自分もゆるくなりがちだが、カフェのお客様を第一に考えるべきだ。
まずはスペシャリティーコーヒーをうまく淹れられるようになりたい。
帰って食事もシャワーも済ませ、自前のドリップ器具でコーヒーを淹れたとき、スマホがメッセージの着信を知らせた。
万葉だと気づいた瞬間、ぱあっと目の前が輝いた。
『拓斗から聞いたよ。いろいろ提案をありがとう』
『こういうの考えるの好きなんです。編み物イベントは初心者向けにしてコースターを編むのはどうでしょう?』
『いいね。手軽で短時間でできる』
『ほかにも、カフェではないんですけど、毛糸を売るのに百均と連携するのはどうでしょう? お試しサイズの毛糸を置いてもらって、正規版は手芸ショップで売るんです』
百均の大手は国内だけでも五千店舗を超えるから、いっきに販路が拡大できる。
『こまわりの利くアイディアがいいな』
またほめてもらえて、彩羅の心は高揚する。
彼は御曹司だから、もしかしたら百均なんて行ったことなくて、だからこういうことは思いつかないのだろうか。もっともっと彼のためにできることをしたい。
スマホがまたぴこん、となって彩羅はすぐさま画面を見る。
「彩羅ちゃんがこないんじゃなあ。また今度ね」
「あー、店長。店では『さん』づけでって言ったくせに。だったらあーしも拓ちゃんで呼ぶ」
「それは困るなあ」
拓斗はまたくすっと笑う。
からかいを上手にかわせなかったのが悔しいが、提案を前向きに受け入れてもらえたのが嬉しかった。
万葉が来たらすぐこの話をしようと思ったものの、現れない。
毎日は無理だよね、とがっかりしつつ、しっかりしろ、と自分に発破をかけた。拓斗がゆるいから自分もゆるくなりがちだが、カフェのお客様を第一に考えるべきだ。
まずはスペシャリティーコーヒーをうまく淹れられるようになりたい。
帰って食事もシャワーも済ませ、自前のドリップ器具でコーヒーを淹れたとき、スマホがメッセージの着信を知らせた。
万葉だと気づいた瞬間、ぱあっと目の前が輝いた。
『拓斗から聞いたよ。いろいろ提案をありがとう』
『こういうの考えるの好きなんです。編み物イベントは初心者向けにしてコースターを編むのはどうでしょう?』
『いいね。手軽で短時間でできる』
『ほかにも、カフェではないんですけど、毛糸を売るのに百均と連携するのはどうでしょう? お試しサイズの毛糸を置いてもらって、正規版は手芸ショップで売るんです』
百均の大手は国内だけでも五千店舗を超えるから、いっきに販路が拡大できる。
『こまわりの利くアイディアがいいな』
またほめてもらえて、彩羅の心は高揚する。
彼は御曹司だから、もしかしたら百均なんて行ったことなくて、だからこういうことは思いつかないのだろうか。もっともっと彼のためにできることをしたい。
スマホがまたぴこん、となって彩羅はすぐさま画面を見る。