こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「すれ違っちゃった! もうみんな来てんだ」
「おそ!」
「待ちくたびれた」
 ギャルたちがマリリンに軽く返す。

「席にどうぞ」
 拓斗は笑顔で彼女らを案内する。
「やば、イケじゃん」
「ビジュ優勝!」
 本人たちはひそひそしているつもりらしいが、丸聞こえだ。

「みんなホットでいいよね。彩羅っち、ホット七つ!」
「了解」
 コーヒーメーカーでコーヒーを七杯用意して拓斗と一緒に席に運ぶ。
 編み物講師の講習がはじまり、ギャルたちはわいわいと編み始めた。

「なにこれ、むっず!」
「私のこれ、あってんの?」

「表目? 裏目? わかんないんだけど!」
「これはですね……」
 講師がひとつのテーブルにつきっきりで教える形になってしまい、もうひとつのテーブルではマリリンが必死に教えている。が、途中でわからなくなったようで。

「彩羅っち、こっち教えて」
 マリリンに大きく手を振って呼ばれた。ちらりと拓斗を見ると、彼が頷くので彩羅がテーブルに行く。

「詰んだ」
 お手上げ状態で放心し、背もたれにぐったりともたれているギャルがいる。
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