聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
マリーとウィラルドは市場を離れ、大聖女アンナの白バラを見るために移動している。
大聖女アンナの白バラは村でも見られるが、二人はマリーが気に入っている白バラのスポットへ向かっている。
マリーとウィラルドは村を少し離れた森の中を歩いて、その小高い丘の上にある廃修道院へ移動している。
廃修道院は魔物が出現する森の近くにあるため、マリーとウィラルド以外に人の気配がない。
小高い丘を登ると、目の前には満開の白バラが広がり、何百年も前に荒廃した修道院は一枚の絵画のように美しい。
辺りには明るい日差しが入っているため、暗く不気味な印象はなく美しくノスタルジーな印象を受ける。
自生している大聖女アンナの白バラが満開に咲き、白バラのアーチから伸びた蔓バラが廃修道院を飾っている。
「ウィラルド様にここの白バラを見て欲しかったんです」
「これはすごいな。物悲しさの中に美しさがあるな」
ウィラルドは感嘆しながら辺りを見渡す。
「村を散策している時に見つけたんです。白バラが廃修道院を飾っていて幻想的で綺麗ですよね」
マリーのとウィラルドは長い年月で倒壊した廃修道院の壁から聖堂内へ入る。
マリーはウィラルドの数歩先を進み、祭壇に飾られている一輪の大聖女アンナの白バラに近寄る。
「ウィラルド様、この白バラを見てください!」
祭壇には今朝摘んで飾ったかのような美しい白バラが咲いている。
白バラには淡い桃色と瑠璃色の二本のリボンが一緒に蝶々結びされている。
「綺麗だな」
「初めてこの場所へ来た時にも、この白バラがありました。わたしも気に入っています」
「このバラには引きつけられるような不思議な魅力があるな」
ウィラルドは飾られている白バラを見て思い出す。
「そうだ、これをアンナ様に渡そうと思っていた」
マリーの買い物カゴをずっと持っているウィラルドはその中から一輪の白バラを取り出す。
「白バラですか?」
「イチゴを買った時にこの花も一緒に店主が渡してくれた」
ウィラルドは買い物カゴを足元へ置き、一輪の白バラを手に取ってマリーの前で跪く。
「白バラが似合うアンナ様へ」
ウィラルドは胸に手を当てて、一輪の大聖女アンナの白バラをマリーへ差し出す。
「ありがとうございます」
マリーは笑顔で受け取ると、不意にマリーの瞳から一粒の涙が落ちる。
「あっ……!」
マリーの一粒の涙は白バラの上に落ちて、朝露に濡れたように輝き始める。
「どうした?」
「分からないわ。突然涙が落ちてーー」
「不思議だな」
「目は痛くないし、視界もよく見えているので大丈夫だと思います」
マリーはウィラルドの顔をよく見ながら視力に異常がないことを伝える。
「ならばいいが。異変を感じたら医者に診てもらうといい」
「そうですね、そうします」
マリーは森で倒れたのは自身の体調不良を放置したのも原因だと思っているため、素直にウィラルドの言葉を聞く。
大聖女アンナの白バラは村でも見られるが、二人はマリーが気に入っている白バラのスポットへ向かっている。
マリーとウィラルドは村を少し離れた森の中を歩いて、その小高い丘の上にある廃修道院へ移動している。
廃修道院は魔物が出現する森の近くにあるため、マリーとウィラルド以外に人の気配がない。
小高い丘を登ると、目の前には満開の白バラが広がり、何百年も前に荒廃した修道院は一枚の絵画のように美しい。
辺りには明るい日差しが入っているため、暗く不気味な印象はなく美しくノスタルジーな印象を受ける。
自生している大聖女アンナの白バラが満開に咲き、白バラのアーチから伸びた蔓バラが廃修道院を飾っている。
「ウィラルド様にここの白バラを見て欲しかったんです」
「これはすごいな。物悲しさの中に美しさがあるな」
ウィラルドは感嘆しながら辺りを見渡す。
「村を散策している時に見つけたんです。白バラが廃修道院を飾っていて幻想的で綺麗ですよね」
マリーのとウィラルドは長い年月で倒壊した廃修道院の壁から聖堂内へ入る。
マリーはウィラルドの数歩先を進み、祭壇に飾られている一輪の大聖女アンナの白バラに近寄る。
「ウィラルド様、この白バラを見てください!」
祭壇には今朝摘んで飾ったかのような美しい白バラが咲いている。
白バラには淡い桃色と瑠璃色の二本のリボンが一緒に蝶々結びされている。
「綺麗だな」
「初めてこの場所へ来た時にも、この白バラがありました。わたしも気に入っています」
「このバラには引きつけられるような不思議な魅力があるな」
ウィラルドは飾られている白バラを見て思い出す。
「そうだ、これをアンナ様に渡そうと思っていた」
マリーの買い物カゴをずっと持っているウィラルドはその中から一輪の白バラを取り出す。
「白バラですか?」
「イチゴを買った時にこの花も一緒に店主が渡してくれた」
ウィラルドは買い物カゴを足元へ置き、一輪の白バラを手に取ってマリーの前で跪く。
「白バラが似合うアンナ様へ」
ウィラルドは胸に手を当てて、一輪の大聖女アンナの白バラをマリーへ差し出す。
「ありがとうございます」
マリーは笑顔で受け取ると、不意にマリーの瞳から一粒の涙が落ちる。
「あっ……!」
マリーの一粒の涙は白バラの上に落ちて、朝露に濡れたように輝き始める。
「どうした?」
「分からないわ。突然涙が落ちてーー」
「不思議だな」
「目は痛くないし、視界もよく見えているので大丈夫だと思います」
マリーはウィラルドの顔をよく見ながら視力に異常がないことを伝える。
「ならばいいが。異変を感じたら医者に診てもらうといい」
「そうですね、そうします」
マリーは森で倒れたのは自身の体調不良を放置したのも原因だと思っているため、素直にウィラルドの言葉を聞く。