聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
 激しい雨が降る日曜日の午後。
 アンナは修道院の聖堂から激しい雨が降る窓の外を見ている。
 今日は朝から激しい雨が降っている。外出をしたくないと思うほどの激しい雨だ。
 アンナはいつもの修道女の衣装ではなく、私服の白いブラウスと黒のロングスカート、黒のローファー姿で聖堂の窓から外を眺めている。
 激しい雨は教会の地面を打ち付け、静かな聖堂に雨音が響いている。
 アンナは雨を眺めながら大きい溜め息を吐く。
 アンナは朝から雨が降っている日が嫌いだ。
 雨の日はほとんどの魔物は活動をしないようで、朝から雨が降っていると緊急ではない限り、魔物討伐は中止なる。
 中止になるということは、その日はエドワルドに会えないという事になる。
 「はあ……」
 今度は声に出して重く大きい溜め息を吐く。
 今日はアンナの誕生日だ。
 今朝、仲間の修道女たちがアンナの誕生日を祝い、今日一日を休みにしてくれた。
 アンナは約束もしてない、一番に祝ってほしいと思っている相手を想って心の中で名前を呼ぶ。
 アンナがまた重たい溜め息を吐きそうになると、聖堂の扉が静かに開く。
 アンナは扉へ視線を向けると、驚きと嬉しさが混ざった表情と声で現れた人物へ声をかける。
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