聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
ヘレナの所属する劇団が千秋楽を迎えて数日後。
マリーがヘレナたちと出かける日がやってきた。
天気に恵まれて初夏の爽やかな青空が広がっている。陽が高くなる前の午前中の日差しは眩しく、南風が心地良い。
マリーは半袖のブラウスと薄いベージュのロングスカート、黒いローファー、肩からブラウンのポッシェットを下げている。
マリーはウィラルドに見送られてフィデリックと共に馬車に乗り、王都の広場へ向かった。
マリーとフィデリックはヘレナと待ち合わせている広場の有名な彫刻前へやってきた。
ヘレナは姉のハンナと一緒に待ち合わせ場所でマリーを待っていた。
ヘレナはノースリーブの青みがかった緑のブラウス、膝上の白いスカートと白いハイヒールを履き、王都で流行の服装をしている。
ハンナはシンプルな白いブラウスにオフホワイトのカーディガンを羽織っている。
スカートはモカブラウンのロングスカート、靴はシンプルなスカートと同色のショートブーツを履き、村といる時と同じような服装をしている。
ヘレナはマリーの姿を見つけると、遠くからマリーへ声を掛ける。
「マリーちゃん、こんにちは! ……って、あれー? フィデリック、久しぶりじゃん! 王都に来てたんだ。何でマリーちゃんと一緒にいるの?」
ヘレナは意外な人物がマリーと一緒にいる事に驚く。
「ご無沙汰しています。これには理由がありましてーー」
フィデリックがヘレナにお辞儀をして挨拶をする姿を見てマリーがきょとんとした顔をすると、ハンナがフィデリックの紹介をする。
「フィデリックさんはヘレナと歳が近くてジェルブロゼの出身なのよ。ガルデ辺境伯の末っ子の息子さんよ」
「フィデリックさん、そうだったのですね。わたしはここへ来る前はジェルブロゼにいました。村では辺境伯にお世話になりました」
マリーが丁寧にフィデリックへお辞儀をすると、フィデリックもお辞儀を返す。
「マリーちゃん。聖騎士王太子殿下は?」
ヘレナはアフタヌーンティーの時と同じようにウィラルドがマリーと一緒に来ると思っていたため、疑問に思い尋ねた。
「ウィラルド様は執務があるので、来られないそうです」
「あらぁ、なんだか仲間はずれみたいで可哀想ねぇ」
マリーが答えると、ハンナは一人で執務に追われているウィラルドを想像して哀れむ。
「僕が聖騎士王太子殿下の代わりに護衛としてお供をいたします」
「代わりの護衛って、フィデリックが聖騎士王太子殿下の部下ってこと? めっちゃ立派になってる」
フィデリックが胸に手を当ててお辞儀をすると、ヘレナは目を丸くして驚く。
世間では聖騎士になるのも厳しいと言われている。
フィデリックは王太子であるウィラルドの聖騎士部隊に所属し、その大切な女性の護衛を任されるほどになっている。
「ありがとうございます。それでは出発しますか。女性だけで楽しみたいでしょうし、僕はある程度離れた距離にいますのでーー」
「なに言ってるの。一緒に楽しもうよー!」
フィデリックが気を遣ってマリーたち女性三人から距離を空けようとすると、ヘレナがフィデリックの腕を引っ張って予定の場所へ歩き出す。
「うわーん!」
フィデリックはヘレナに腕を引っ張られ、フィデリックは姉たちによるトラウマの再来とばかりに悲鳴を上げる。
その後ろをマリーとハンナが笑顔でついていった。
マリーがヘレナたちと出かける日がやってきた。
天気に恵まれて初夏の爽やかな青空が広がっている。陽が高くなる前の午前中の日差しは眩しく、南風が心地良い。
マリーは半袖のブラウスと薄いベージュのロングスカート、黒いローファー、肩からブラウンのポッシェットを下げている。
マリーはウィラルドに見送られてフィデリックと共に馬車に乗り、王都の広場へ向かった。
マリーとフィデリックはヘレナと待ち合わせている広場の有名な彫刻前へやってきた。
ヘレナは姉のハンナと一緒に待ち合わせ場所でマリーを待っていた。
ヘレナはノースリーブの青みがかった緑のブラウス、膝上の白いスカートと白いハイヒールを履き、王都で流行の服装をしている。
ハンナはシンプルな白いブラウスにオフホワイトのカーディガンを羽織っている。
スカートはモカブラウンのロングスカート、靴はシンプルなスカートと同色のショートブーツを履き、村といる時と同じような服装をしている。
ヘレナはマリーの姿を見つけると、遠くからマリーへ声を掛ける。
「マリーちゃん、こんにちは! ……って、あれー? フィデリック、久しぶりじゃん! 王都に来てたんだ。何でマリーちゃんと一緒にいるの?」
ヘレナは意外な人物がマリーと一緒にいる事に驚く。
「ご無沙汰しています。これには理由がありましてーー」
フィデリックがヘレナにお辞儀をして挨拶をする姿を見てマリーがきょとんとした顔をすると、ハンナがフィデリックの紹介をする。
「フィデリックさんはヘレナと歳が近くてジェルブロゼの出身なのよ。ガルデ辺境伯の末っ子の息子さんよ」
「フィデリックさん、そうだったのですね。わたしはここへ来る前はジェルブロゼにいました。村では辺境伯にお世話になりました」
マリーが丁寧にフィデリックへお辞儀をすると、フィデリックもお辞儀を返す。
「マリーちゃん。聖騎士王太子殿下は?」
ヘレナはアフタヌーンティーの時と同じようにウィラルドがマリーと一緒に来ると思っていたため、疑問に思い尋ねた。
「ウィラルド様は執務があるので、来られないそうです」
「あらぁ、なんだか仲間はずれみたいで可哀想ねぇ」
マリーが答えると、ハンナは一人で執務に追われているウィラルドを想像して哀れむ。
「僕が聖騎士王太子殿下の代わりに護衛としてお供をいたします」
「代わりの護衛って、フィデリックが聖騎士王太子殿下の部下ってこと? めっちゃ立派になってる」
フィデリックが胸に手を当ててお辞儀をすると、ヘレナは目を丸くして驚く。
世間では聖騎士になるのも厳しいと言われている。
フィデリックは王太子であるウィラルドの聖騎士部隊に所属し、その大切な女性の護衛を任されるほどになっている。
「ありがとうございます。それでは出発しますか。女性だけで楽しみたいでしょうし、僕はある程度離れた距離にいますのでーー」
「なに言ってるの。一緒に楽しもうよー!」
フィデリックが気を遣ってマリーたち女性三人から距離を空けようとすると、ヘレナがフィデリックの腕を引っ張って予定の場所へ歩き出す。
「うわーん!」
フィデリックはヘレナに腕を引っ張られ、フィデリックは姉たちによるトラウマの再来とばかりに悲鳴を上げる。
その後ろをマリーとハンナが笑顔でついていった。