聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
 ウィラルドの母の誕生パーティーは舞踏場で行われている。
 パーティーは自国の貴族たちやウィラルドの母の関係者、隣国であるマリーの祖国の国王と王妃が招待されて盛大に行われている。
 マリーはウィラルドの左腕に手を添え、ウィラルドと共に舞踏場へ入ると、招待客がざわつき始める。
 冷酷聖騎士王太子が女性を連れて歩いている。
 招待客たちは驚愕してウィラルドとマリーを目を逸らさず凝視している。
 ウィラルドとマリーに招待客たちの視線が刺さる。
 ウィラルドは気にしていないが、マリーは居心地の悪さを感じる。
 マリーは不安になり、ウィラルドに話しかける。
 「あの、ウィラルド様。わたし、何か変かな。ドレスが似合っていないとか……」
 マリーとウィラルドは招待客が割けてできた道を歩いている。
 マリーは初めてのパーティーへの出席と生まれて初めてのドレス姿をしている。
 マリーは自分は場違いではないか、美しく着飾った貴族の招待客たちに違和感を持たれているのではないかと不安に思っている。
 しかしマリーが一番不安に思っているのは王太子ウィラルドの隣に立つ相手として相応しくないだろうかという事だが、ウィラルドに聞く勇気はなかった。
 不安で俯きそうなマリーにウィラルドが声をかける。
 「皆は冷酷聖騎士の俺が美しいバラのような女性を連れているのに驚いているんだろう。何も気にするな」
 「……嬉しい! ウィラルド様、ありがとう!」
 マリーは満面の笑顔になり、ドレスと同じ色に頬を染める。
 ウィラルドはマリーの嬉しそうな表情に笑みを浮かべる。
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