カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
泣いて、うずくまる体が急にふわりと、空中に突然浮かぶ。




「えっ?!」




慌てて、顔を上げると、カズキに抱き上げられている。




「そんな所で、座ってんじゃねぇよ。
火傷するだろ?」






カズキの体からする

タバコの匂いと




コロンの香が私を一斉に包んでいく。









愛しい人の香…








気が狂いそうなぐらい


カズキに抱きしめられたい気持ちでいっぱいだよ。





「降ろして…大丈夫だから」







本当…ずるいよね。



逢いたくて、触れたくてたまらない人だったのに…





今更、抱き上げるなんて本当…反則なんだから。




ゆっくりと離れる、肌と肌に名残惜しさが残る。




真っすぐに私を見つめる視線に、恥ずかさと戸惑いと…













腹立たしさが…私を包んでいた。













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