懲罰復讐列車(メトロ・ネメシス) ※一括掲載

 停車した駅で、新たに乗り込んできたお客が二人。
 それはあの、かつてのネメシス号のお客のマコト君と旧友のカリーナだった。
「あんた? それにマコト君も……どうして?」
 サリーナは目を丸くする。
 単に古い友人と再会しただけでなく、しかも面識のある可愛い彼氏連れとは。
 たしかカリーナは別の時間線のもう一人の自分と融合して、現実の世界に戻ったはずだった。それはあのお客のマコト君と同じ世界で、彼女の家庭も最悪の不幸はどうにか免れている。本来は娘のカリーナが「神隠し」で行方不明になるところだったのを、メトロの駅の意向による介入で救われた格好になっている。
 少し日焼けした感じのカリーナは、サリーナの豊かなバストに抱きついてきた。
 まるでヒマワリのような笑顔を輝かせて彼女は言った。
「お久し、サリーナ! いつか話したでしょ、『二人がかりで』って……」
 マコト君は心ここにあらずのように、朦朧として曖昧な様相で佇んでいる。
 二人の娘に女豹の眼差しで射すくめられて、餌食確定の少年は劣情に呼吸を荒げていた。
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