く ち な し―身代わりの恋
まだ熱っぽい身体で高速に乗った。
途中、秘書の山脇さんから連絡があり、祐介が救急病院に運ばれ意識はないが命には別状はない事を教えてくれた。
「山脇さん。一緒に泊まっていた子、捕まえておいて」
万が一の為に、人目に触れないようにその子には、さっさと去って欲しかったけれど。
時間も時間だ。
何より。夫に突きつける浮気の現物証拠として、留まって貰うのもアリだと思った。
道に迷い、病院に着いたのは夜中の3時だった。
部屋に行くと、山脇さんと愛人の女が少し離れて長椅子にもたれて眠っていた。
愛人はやはりホテルで見かけた女だ。
ベッドには祐介が……――。
死んだ様に寝ていたので思わず声をかけた。
「……祐介さん」
うっすらと瞼が開いた。
途中、秘書の山脇さんから連絡があり、祐介が救急病院に運ばれ意識はないが命には別状はない事を教えてくれた。
「山脇さん。一緒に泊まっていた子、捕まえておいて」
万が一の為に、人目に触れないようにその子には、さっさと去って欲しかったけれど。
時間も時間だ。
何より。夫に突きつける浮気の現物証拠として、留まって貰うのもアリだと思った。
道に迷い、病院に着いたのは夜中の3時だった。
部屋に行くと、山脇さんと愛人の女が少し離れて長椅子にもたれて眠っていた。
愛人はやはりホテルで見かけた女だ。
ベッドには祐介が……――。
死んだ様に寝ていたので思わず声をかけた。
「……祐介さん」
うっすらと瞼が開いた。