く ち な し―身代わりの恋
【貴女が酷い目にあったんじゃないかと心配だった。
ずっと、電話も繋がらなかったので。
とにかく無事で良かった。

ただ、もし自由になれたとしても、俺は会いに行けないかもしれない。

家族がいるから】



分かってはいたけど、改めて文字にされると心底凹む。

私は、一旦 自宅に戻って、最小限の荷物をまとめる事にした。

どっちにしても、もう板垣の妻でいる事は出来ない。
< 139 / 156 >

この作品をシェア

pagetop