く ち な し―身代わりの恋
「おっ!不倫議員の奥さんがお帰りだぞ」
男ばかりいて怯みそうになったけれど、汚された門塀を見たら黙ってはいられなかった。
「これは軽犯罪ですよ!」
服部を思い切り睨むが、
「は?! 税金を不正に使った癖に何ぬかしてんだ?!」
「!?」
突如、まだ仕舞っていない下半身を私の方に向けた。
「旦那が元弁護士だからって偉そうにすんな! こんなんで検挙されるかよ!」
私を見る男達の間に、異様な空気が生まれていた。
誰も服部の暴言を咎めようとはしない。
「旦那に相手にされないから見たかったんだろう?」
それどころか、ニヤニヤと笑って一緒にからかい始める始末。
「俺が相手してやろうか?」「ちょ……」
肩を掴む服部から逃げようとした時だった。
――カシャ!
嫌なシャッター音が背後から聞こえた。
「それ、公然猥褻罪な」
ドスの効いた低い声。
レンズから視線を外した顔は恐ろしいほど冷ややかだ。
スマホのシャッターを切っていたのは、大橋だった。
再びスマホを服部のむき出しの下半身に向ける。
「こんなもん撮って変態かっ……?!」
服部が慌てて下半身を仕舞う。
「どう見たってお前の方が変態だろうが。その変態面をネットで拡散してやろうか?」
「ネット?!」
男達は、数人で何かを耳打ちし合い、マズイと思ったのか、服部を先頭にゾロゾロとその場から立ち去っていった。
男ばかりいて怯みそうになったけれど、汚された門塀を見たら黙ってはいられなかった。
「これは軽犯罪ですよ!」
服部を思い切り睨むが、
「は?! 税金を不正に使った癖に何ぬかしてんだ?!」
「!?」
突如、まだ仕舞っていない下半身を私の方に向けた。
「旦那が元弁護士だからって偉そうにすんな! こんなんで検挙されるかよ!」
私を見る男達の間に、異様な空気が生まれていた。
誰も服部の暴言を咎めようとはしない。
「旦那に相手にされないから見たかったんだろう?」
それどころか、ニヤニヤと笑って一緒にからかい始める始末。
「俺が相手してやろうか?」「ちょ……」
肩を掴む服部から逃げようとした時だった。
――カシャ!
嫌なシャッター音が背後から聞こえた。
「それ、公然猥褻罪な」
ドスの効いた低い声。
レンズから視線を外した顔は恐ろしいほど冷ややかだ。
スマホのシャッターを切っていたのは、大橋だった。
再びスマホを服部のむき出しの下半身に向ける。
「こんなもん撮って変態かっ……?!」
服部が慌てて下半身を仕舞う。
「どう見たってお前の方が変態だろうが。その変態面をネットで拡散してやろうか?」
「ネット?!」
男達は、数人で何かを耳打ちし合い、マズイと思ったのか、服部を先頭にゾロゾロとその場から立ち去っていった。