く ち な し―身代わりの恋
「……そんな言い方、酷い」

「うん、言い過ぎた」

大橋の箸の動きが鈍る。

まぁ、私と恋愛したい位だから、夫婦生活はあまり良好じゃないんだろうけど。

それからは、殆ど言葉を発する事なく完食。
ほうじ茶のお代わりを頼んで、外の穏やかな空を見た。

「この後、どうする? 時間は何時迄大丈夫なの?」

大橋の問いに、私は、つい、

「夕方までなら」

と答えてしまう。
会う直前までは、ご飯だけ、と決めていたのに。
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