く ち な し―身代わりの恋
婦人部での仕事。
実は、これが一番苦手だったりする。
今日は、公立校で上映予定の戦争映画の試写会だった。
「だんだんリアリティーがなくなってきてるのよねぇ」
高齢の婦人が映画を観た感想を言った。
「ただ残酷なシーンで恐怖心を煽るだけじゃなくて、今、失われつつある家族の絆も盛り込まれた話が良かったんじゃない?」
PTA役員もしてるという婦人は、自分達が子供の頃に観た映画のリバイバルを希望していた。
私は、というと。
熱が出てきて、映画の最中何度もウトウトしてしまい、話はあまり理解出来ていない。
なので、この意見交換会も殆ど役を果たしてなかった。
「それでは、来月、学校で」
終わった頃には身体がふらついて、何とか駐車場に辿り着いた感じだ。